ブルーノートの真のスタートは、1938年12月のクリスマス、カーネギー・ホールで開催されたジョン・ハモンドの「スピリチュアル・トゥ・スイング・コンサート」をアルフレッド・ライオンが聴いたことに始まる。 このコンサートでアルバート・アモンズ、ミード・ルクス・ルイス、ピート・ジョンソンのブギ・ウギ・ピアノの連弾を聴き、大感激したライオンは、コンサート終了後、早速楽屋でアルバート・アモンズとミード・ルクス・ルイスにレコーディングを依頼したのがブルーノート誕生のキッカケである。 翌'39年1月6日、ニューヨークの貸スタジオで彼が録音した2枚のSP盤が、ブルーノートの第1弾となるわけで、以後ブルーノートの長い歴史が始まることになる。
演奏もさながらジャケットにも個性が強く表れており、メジャーレーベルではみることが出来ないマイナーレーベル故の、プロデューサーの好みの濃い反映によるものも特筆すべきだろう。
原文「BLUE NOTE THE AMAZING SHOICHI YUI VOL.1」より解説 小川隆夫氏による |